大阪骨粗鬆症・フレイル
専門クリニック

医療法人実來会 原田整形外科クリニック附属
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- ビタミンDについて
ビタミンDは、カルシウムやリンの腸内吸収を促進することで骨の健康を維持するのに重要です。食事では、魚類、キノコ類、卵黄などにふくまれていますが、日光にあたることにより皮膚でも作られます。しかし、2023年の東京慈恵会医科大学の調査では、東京都で調査した人の98%がビタミンD不足であったとのことです。 また、ビタミンDは筋肉にも作用して転倒予防にも効果がある可能性も指摘されています。さらに最近の報告では、ビタミンDが老化を防ぐ可能性も報告されています。このことをちょっと詳しく説明すると、各細胞の遺伝情報を保持している染色体には、その末端に染色体を保護するテロメアという組織があります。このテロメアは細胞分裂のたびに少しずつ短くなり、テロメアがある長さ以下になると細胞分裂が起こらず、細胞老化の進んだ状態にあると考えられます。アメリカでの研究で、ビタミンDのサプリを飲んでいた人が、飲まなかった人より統計学的に有意にテロメアが長かったのです。つまり、ビタミンDが細胞の老化を防ぐ可能性が考えられるのです。 さらに、腰痛にもビタミンDが関与していると言われています。2025年の研究で、背骨の間にあり、クッションの役目をする椎間板の変性を抑制する機能がビタミンDにあることがわかりました。実際、腰痛の方の頻度は、朝方タイプの人より夜型タイプの人に多く、この理由として、夜型タイプの人は、日光浴びる時間が少ない、あるいは、ビタミンDの摂取が不足していることが考えられています。 このように種々の作用のあるビタミンDですが、その血中濃度は、保険診療で計測できますし、必要に応じビタミンDを処方することもできます。お気軽にご相談ください。
- 筋肉は使わないとその筋肉を溶かすスイッチが入ってしまう
加齢による筋肉の減少と運動能力の低下である「サルコペニア」は、様々な病気の誘因になるし、寿命の短縮にもつながります。運動が不足している状態で筋肉が減少するメカニズムは、単に筋肉に刺激が入らないから自然に筋肉が溶けているだけでなく、積極的に筋肉を溶かすスイッチが入ってしまうようです。 2022年の神戸大学大学院の研究グループの発表では、筋肉を動かさないでいると、あるたんぱく質(Piezo1)を減らすスイッチが入り、筋肉内のカルシウム濃度が低下します。このことが別のたんぱく質(IL-6)を増やし、これが筋肉を溶かすそうです。実は、通常道理に動いているマウスのPiezo1を低下させる(先ほどの筋肉減少スイッチを人工的に入れる)と、筋肉量が減少してしまうのです。これらのたんぱく質の量をコントロールできる薬が開発されれば、サルコペニアが予防できる可能性があるのです。 何でこのようなメカニズムが、我々の体に存在するのかは、わかっていません。一つの考えとしては、我々の祖先が狩猟をしていたころ、例えばケガや病気、疲労などで動けない状態が続くと食料を確保できません。そのような状態でも生存するために筋肉を溶かし、エネルギーに変えていたという説もあります。 最近は、スマホなどを使えば、ネットショッピングやデリバリーサービスなどが利用でき、ますます動かないで済む社会になっています。できる範囲で、体を動かし、筋肉に刺激を与えていきましょう。
- B-SESを導入しました
B-SES(ベルト電極式骨格筋電気刺激療法)を導入しました。これは、ベルト電極を腰・膝・足首に巻き付け、電気を筒状に流し、下肢全体の筋肉を収縮させ筋力を強化します。寝て、このベルトを巻くだけで筋力トレーニングや有酸素運動が行えます。ベルト式であるため、一度に多くの筋肉を収縮させることができ、痛みも感じにくいのです。 さらに、下肢の循環を高めるので関節が硬くなった拘縮の改善や筋リラクゼーション効果、糖代謝の改善効果、認知症に対する効果も確認されてきています。 特に転倒リスクの高い方などには寝ている間に筋力が強化されるため、安全にリハビリが行えます。 気になった方は、当院スタッフにご相談ください。
- オーラルフレイルについて
自立と要介護状態の中間に位置する全身のフレイルに対し、口の機能に注目した概念がオーラルフレイルです。オーラルフレイルは、歯の喪失や食べること、話すことに代表されるさまざまな機能の「軽微な衰え」が重複し、口の機能低下の危険性が増加しているが、改善も可能な状態です。 具体的には、 自身の歯は何本ありますか。19本以下ですか。 半年前と比べて硬いものが食べにくくなりましたか。 お茶や汁物等でむせることがありますか。 口の渇きが気になりますか。 普段の会話で、言葉をはっきりと発音できないことがありますか。 の5つの質問のうち2つ以上当てはまる場合にオーラルフレイルとなります。このオーラルフレイルが進行するほど、全身のフレイルの頻度や将来のフレイルの発症頻度が増大するといわれています。 当院では、口腔機能を評価するために舌圧測定器を採用しています。また、言語聴覚士による専門的な口腔トレーニングのリハビリも施行しています。また、自宅での口腔トレーニングに使えるペコぱんだ(図)の販売も行っています。 気になる方は、一度ご相談ください。
- 令和7年度 お盆休み期間中の休診のお知らせ
以下の通り、令和7年度のお盆休み期間中の休診をお知らせいたします。 令和7年8月7日(木)〜令和7年8月12日(火)まで休診、 令和7年8月13日(水)より通常の診療を再開いたします。 ご不便おかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
- 男性骨粗鬆症について
骨粗鬆症は、女性に多いのは確かですが、男性もかかります。統計では、骨粗鬆症患者の約1/4が男性といわれます。骨粗鬆症によって骨折、特に、大腿骨近位部骨折を受傷すると、ある研究結果では、骨折1年後の死亡リスクは非骨折者に比べて男性で3.7倍、女性で2.9倍に高まることが示されています。つまり、骨折後の生活レベルは、女性より男性のほうがより低下しやすいのです。男性の平均寿命も80歳超える中、健康的な生活を続けるために、男性も骨粗鬆症のチェックや治療は重要です。 男性の骨粗鬆症の原因としては、加齢による骨を作る力の低下もあります。また、閉経後女性の骨粗鬆症の原因として女性ホルモンであるエストロゲンの低下が指摘されていますが、それと同様に男性では、加齢により男性ホルモンであるテストステロンの低下も影響しているといわれています。その他、喫煙やアルコール、両親の大腿骨近位部骨折歴などが危険因子です。いわゆる、生活習慣病の、糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患(COPD、肺気腫や慢性気管支炎)などは、骨を劣化させます。このような生活習慣病などが原因の骨粗鬆症は、女性より男性に多いと指摘されています。 診断は、「骨粗鬆症治療ガイドライン」では二重エネルギーX線吸収法(DXA検査)による腰椎と大腿骨の骨密度計測が推奨されています。男性の方にも当院のDXA検査による定期的な骨密度検査をお勧めします。
- みかんと骨粗鬆症
みかんと骨粗鬆症 みかんを食べることで骨粗鬆症を予防できるかもしれないというお話です。 静岡県の三カ日町の住民アンケートで、みかんをほとんど食べない人達に比べ、1日にみかんを3-4個食べる人達の骨粗鬆症発症率が92%も低かったのです。ただこれには、もしかしたら、みかんをよく食べる人は良く運動をするとか、他の要因が影響している可能性もあるかと思われます。しかし、その後の追加の詳しい研究でも、みかんに多く含まれるβ-クリプトキサンチンとビタミンCの摂取量が多い人達は少ない人達に比較して骨粗鬆症の発症率が58%低下していました。 β-クリプトキサンチンは、カロテノイドという色素の一種で、ビタミンAに変換されます。β-クリプトキサンチンは、みかんに豊富に含まれていて、同じ柑橘類のオレンジでの含有量はみかんの1/10で、グレープフルーツにはほとんど含まれていません。ラット(ねずみの一種)の実験では、このβ-クリプトキサンチンが骨吸収(骨を壊す作用))を抑制する効果が認められています。また、ビタミンCは、骨の土台であるコラーゲン合成を高めます。 β-クリプトキサンチンには、変形性関節症の発症・進展の抑制効果、糖尿病の発症抑制効果、肝機能異常症発症抑制効果、動脈硬化発症抑制効果なども認められています。みかんの果糖で肥満になることを気にされる方もいるかもしれません。しかし、上記の研究でも、みかんをよく食べる人の肥満発症率が増加することもなく、逆に糖尿病のリスクを下げるのです。だが、ジュースの飲みすぎでは糖尿病のリスクを上げます。これは、ジュースを作る際にフィルターで食物繊維を除去してしまうからです。その食物繊維にβ-クリプトキサンチンも多く含まれます。できたら、生のみかんを1日に3から4個食べることをお勧めします。さらに、β-クリプトキサンチンは体に貯金することができます。冬にみかんで体に蓄えられたβ-クリプトキサンチンの血中濃度は、夏でもあまり低下しないそうです。 尚、みかんで骨粗鬆症を治療できるかは、これからの研究が必要です。
- 年末年始の休診のお知らせ
令和6年12月28日(土)より令和7年1月6日(日)まで休診 とさせていただきます。 令和7年1月6日(月)より通常通り診療を行います。 何卒よろしくお願い申し上げます。
- 土曜日休診のお知らせ
都合により令和6年11月30日(土)から当面の間土曜日の診療を休診とさせていただきます。 ご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願い申し上げます。 なお、再開の際はホームページにてお知らせいたします。




