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筋肉は使わないとその筋肉を溶かすスイッチが入ってしまう

  • 執筆者の写真: osakaopfrclinic
    osakaopfrclinic
  • 9月29日
  • 読了時間: 2分

加齢による筋肉の減少と運動能力の低下である「サルコペニア」は、様々な病気の誘因になるし、寿命の短縮にもつながります。運動が不足している状態で筋肉が減少するメカニズムは、単に筋肉に刺激が入らないから自然に筋肉が溶けているだけでなく、積極的に筋肉を溶かすスイッチが入ってしまうようです。

2022年の神戸大学大学院の研究グループの発表では、筋肉を動かさないでいると、あるたんぱく質(Piezo1)を減らすスイッチが入り、筋肉内のカルシウム濃度が低下します。このことが別のたんぱく質(IL-6)を増やし、これが筋肉を溶かすそうです。実は、通常道理に動いているマウスのPiezo1を低下させる(先ほどの筋肉減少スイッチを人工的に入れる)と、筋肉量が減少してしまうのです。これらのたんぱく質の量をコントロールできる薬が開発されれば、サルコペニアが予防できる可能性があるのです。

何でこのようなメカニズムが、我々の体に存在するのかは、わかっていません。一つの考えとしては、我々の祖先が狩猟をしていたころ、例えばケガや病気、疲労などで動けない状態が続くと食料を確保できません。そのような状態でも生存するために筋肉を溶かし、エネルギーに変えていたという説もあります。

最近は、スマホなどを使えば、ネットショッピングやデリバリーサービスなどが利用でき、ますます動かないで済む社会になっています。できる範囲で、体を動かし、筋肉に刺激を与えていきましょう。

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