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骨粗鬆症について

ここは骨粗鬆症のページです。患者様やまだ予備軍の方に最新のコンテキストや背景を理解してもらうための場所です。今後も最新の学術発表や論文、治療法などを分かりやすく編集していきますので、INFORMATIONをチェックしていてください。

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​骨粗鬆症とは

骨粗鬆症は、骨強度が低下し骨がもろくなる疾患で、骨折のリスクが大幅に高まります。その原因は、閉経、加齢、生活習慣、遺伝的素因などがあります。糖尿病、慢性腎臓病(CKD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、関節リウマチ(RA)などが骨粗鬆症の誘因となることもあります。 

 

骨粗鬆症自体では、特に症状がないことが多いですが、いったん骨折を起こしてしまうと手術が必要になったり、場合により寝たきりなど介護が必要な状態になってしまうこともあります。さらに、骨折を受傷しない場合でも、骨がもろい場合、首や腰の神経痛などの手術で骨を金属固定する、あるいは、変形性関節症に対する膝関節や股関節に人工関節を設置する際などの成績不良の要因となってしまいます。 

 

骨粗鬆症は、閉経後の女性に多いですが、最近は、若い女性の妊娠、授乳中の骨粗鬆症による骨折や、女性アスリートの月経障害や骨粗鬆症からの疲労骨折も問題となっています。もちろん、男性も骨粗鬆症になります。 

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骨粗鬆症に対する薬物療法

骨粗鬆症は、骨がもろくなり、骨折のリスクが高まる疾患ですので、早期からの予防や治療が重要です。薬物療法は、骨粗鬆症の進行を抑え、骨折リスクを減らすための効果的な治療手段の一つです。当クリニックでは、患者様一人ひとりの状態に合わせた薬物療法を提案し、骨の健康をサポートしています。 

 

骨粗鬆症の薬物療法には、大きく分けて「骨吸収を抑える薬」と「骨形成を促進する薬」の2つのタイプがあります。まず、骨吸収を抑える薬は、骨が分解されるのを防ぎ、骨密度の低下を抑える働きをします。代表的な薬としては、ビスホスホネート製剤、抗RANKL抗体製剤や選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)があります。これらの薬は、骨が過度に弱くなるのを防ぎ、骨折リスクを減らす効果があります。 

 

一方、骨形成を促進する薬は、骨の再生を助け、骨密度を高める役割を果たします。例えば、副甲状腺ホルモン製剤や抗スクレロスチン製剤といった薬剤があり、これらは特に骨折リスクの高い患者様に使用されることが多いです。骨の新陳代謝を活性化し、強い骨を作るために効果的です。 

 

薬物療法は、カルシウムやビタミンDの適切な摂取と併用することで、より効果を発揮します。当クリニックでは、患者様の骨密度や生活習慣、その他の健康状態を総合的に評価し、最適な治療法を選択します。薬物療法に加え、運動療法や食事療法を組み合わせることで、骨粗鬆症の進行を防ぎ、健康的な生活を支援いたします。 

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骨粗鬆症に対する食事療法

骨粗鬆症の予防・治療には、栄養バランスの取れた食事が不可欠です。骨密度を保ち、強い骨を作るためには、適切な栄養素を毎日の食事に取り入れることが重要です。当クリニックでは、骨粗鬆症に対する食事療法を通じて、患者様が健康な骨を維持できるようサポートいたします。 

 

まず、カルシウムは骨の主成分であり、骨粗鬆症予防に欠かせない栄養素です。乳製品や小魚、緑黄色野菜など、カルシウムを多く含む食品を積極的に摂取することが推奨されます。また、カルシウムを効率よく体内に取り込むためには、ビタミンDが必要です。ビタミンDは、日光を浴びることで体内でも生成されますが、魚類やキノコ類を食事に取り入れることでも摂取が可能です。 

 

さらに、ビタミンKやマグネシウムも骨の健康に関与しています。ビタミンKは、納豆や緑黄色野菜に多く含まれており、骨にカルシウムを取り込むのを助けます。マグネシウムは、種実類や豆類、全粒穀物に豊富に含まれており、骨の形成をサポートします。 

 

一方で、塩分やカフェイン、アルコールの過剰摂取はカルシウムの排出を促進し、骨密度を低下させる原因となるため、控えめにすることが大切です。 

 

当クリニックでは、食事指導を行い、患者様のライフスタイルや好みに合わせた食事プランを提案しています。骨粗鬆症の予防には、運動とともに食事療法を取り入れることで、より効果的なケアが可能です。日常生活の中で無理なく続けられる栄養管理をサポートし、健康な骨作りをお手伝いします。 

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骨粗鬆症に対する運動療法

骨折リスクを軽減し、健康な骨を維持するために、運動療法は非常に有効です。当クリニックでは、骨粗鬆症の予防・治療を目的とした運動プログラムを提供し、患者様の骨の健康をサポートしています。 

 

骨粗鬆症に対する運動療法では、主に骨に負荷をかける「負荷運動」と「筋力トレーニング」を中心に行います。適度な負荷を骨に与えることで、骨が強くなり、骨密度の維持や向上が期待できます。ウォーキングや階段昇降、軽いジョギングなどの負荷運動は、日常生活に取り入れやすく、骨を刺激するのに効果的です。 

 

また、筋力トレーニングも骨粗鬆症予防には欠かせません。筋肉が強化されることで、骨への負荷が適切に分散され、転倒や骨折のリスクが低減します。特に、太ももや背中の筋力を鍛えることで、体全体の安定性が向上し、骨に対する保護効果が高まります。 

 

さらに、バランス運動や柔軟性を高める運動も取り入れています。これにより、転倒のリスクを減らし、骨折の予防に役立てることができます。ヨガやストレッチ、体幹を鍛えるエクササイズなどを無理のない範囲で指導いたします。 

 

当クリニックでは、患者様一人ひとりの体力や骨の状態に合わせた運動プログラムを作成し、健康な骨を維持するためのサポートを行っております。継続的な運動を通じて、骨粗鬆症と向き合い、より安全で充実した日常生活を送りましょう。 

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