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ビタミンDについて

  • 執筆者の写真: osakaopfrclinic
    osakaopfrclinic
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

ビタミンDは、カルシウムやリンの腸内吸収を促進することで骨の健康を維持するのに重要です。食事では、魚類、キノコ類、卵黄などにふくまれていますが、日光にあたることにより皮膚でも作られます。しかし、2023年の東京慈恵会医科大学の調査では、東京都で調査した人の98%がビタミンD不足であったとのことです。

また、ビタミンDは筋肉にも作用して転倒予防にも効果がある可能性も指摘されています。さらに最近の報告では、ビタミンDが老化を防ぐ可能性も報告されています。このことをちょっと詳しく説明すると、各細胞の遺伝情報を保持している染色体には、その末端に染色体を保護するテロメアという組織があります。このテロメアは細胞分裂のたびに少しずつ短くなり、テロメアがある長さ以下になると細胞分裂が起こらず、細胞老化の進んだ状態にあると考えられます。アメリカでの研究で、ビタミンDのサプリを飲んでいた人が、飲まなかった人より統計学的に有意にテロメアが長かったのです。つまり、ビタミンDが細胞の老化を防ぐ可能性が考えられるのです。

さらに、腰痛にもビタミンDが関与していると言われています。2025年の研究で、背骨の間にあり、クッションの役目をする椎間板の変性を抑制する機能がビタミンDにあることがわかりました。実際、腰痛の方の頻度は、朝方タイプの人より夜型タイプの人に多く、この理由として、夜型タイプの人は、日光浴びる時間が少ない、あるいは、ビタミンDの摂取が不足していることが考えられています。

このように種々の作用のあるビタミンDですが、その血中濃度は、保険診療で計測できますし、必要に応じビタミンDを処方することもできます。お気軽にご相談ください。

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